今市「吉田有希ちゃん誘拐殺人」初公判で勝又拓哉全面否認!自白強要された

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   11年前の2005年12月、栃木県今市市で小学1年の吉田有希ちゃん(当時7歳)が連れ去られ、遺体で見つかった事件の初公判がきのう29日(2016年2月)、宇都宮地裁で開かれた。殺人罪に問われた勝又拓哉被告(33)は起訴内容を全面否認した。取り調べ段階での自白の内容が争点となる。

直接証拠なく、検察側は苦しい立証

   現場に手掛かりとなるようなものや目撃しゃもなく、捜査は難航したが、2014年6月、突然、勝又の逮捕が発表された。栃木県警は有希ちゃんが不明になった日に勝又の乗用車が連れ去りの現場付近で目撃され、さらに茨城方面へ移動したことをNシステムで確認したという。

   勝又は有希ちゃんの件を一度は自白したが、その後、「警察が強要した」と否認に転じた。検察は遺体についていた猫の毛のDNA鑑定で、勝又が飼っていた猫と「矛盾しない」、遺体の傷が勝又が所持するスタンガンと「矛盾しない」としている。

   しかし、弁護側は猫の毛は同一の猫ではない、遺体の傷は擦り傷だと反論している。他にも、自白にある殺害日時と遺体の状況からの推測と矛盾する、現場で殺害としているが現場で多量の血液が見つかっていないなどと反論している。このため、公判前整理が1年半という異例の長さになった。

   有希ちゃんの親族はきのう、「待ちに待った裁判が始まります。有希がなぜ殺されたのか、未だに理解できず苦しんでおります」とコメントを出した。

弁護側「この程度の証拠しかないのか」

   司会の小倉智昭「この事件は忘れられない。遊戯をしている可愛い姿とか、姿を消した三叉路の景色も頭に残っているんですよ」

   公判を傍聴した平野早苗レポーター「自白の信用性と任意性が裁判の核心になります

   小倉「検察が言う『矛盾がない』というのは、証拠に自信がないという裏付けみたいなものに感じますが・・・」

   平野「弁護士はこの程度の証拠しかないのかと言っていました」

   安田洋祐(経済学者)「裁判員裁判ですから、追加情報がないと難しい判断になるでしょうね」

   中江有里(俳優)「検察は取り調べの映像を見せるというのですが、どこを見せるかが問題ですよね」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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