福岡で同じ予備校に通っていた少年(19)に刺殺された受験生の北川ひかるさん(19)の通夜が、きのう1日(2016年3月)に実家の熊本・天草で行われた。
北川さんは27日(2016年2月)午後9時ごろ、下宿先の福岡市西区のアパートから50メートルの路上で襲われた。叫び声で近所の人が出てみると、男が馬乗りになって刺していた。死因は出血性ショックだった。
男は逃げたが、近くに刃物2本と斧1本が残され、事件から15分後に近くの交番に両手を血だらけにした少年が、「知人の女性を刺した」と出頭した。「同じ予備校の人で、トラブルがあった」と話したという。
九州大に現役合格したがあえて東京大に挑戦
北川さんは昨年(2015年)4月から福岡の予備校に通っていた。東京大の前期の試験を受験し、発表を待つばかりだった。少年は同じ予備校に通っていたが、北川さんと交際関係などはなかったという。
北川さんは地元では「何十年に1度」といわれる才媛で、中学時代は生徒会長を務め、剣道部でも活躍した。熊本で最難関といわれ高校に通った。現役で九州大に合格したが、あえて東大を目指して福岡で一人暮らしをしていた。
刺した少年は熊本出身で、予備校の話では「ごく普通の生徒」だったという。供述している「トラブル」が何を意味するのかは不明だ。交番に出頭したところを目撃した人は、「いまどきの顔だね。人を殺したような表情ではなかった」という。手は血だらけだったが、平然としていた。
一方的な思い込み?
司会の小倉智昭「優秀な娘さんで、学力優秀、生徒会長、剣道2段、美人だしね」
森本さやかアナ「少年との接点が分からないですね。同じ熊本出身ですが、高校は別です。深い友人関係でもなかった。トラブルとは何だったのでしょうか」
安田洋祐(経済学者)「いま浪人生は数が減っている。あえてそれを選んで、合格すれば4月からは東京生活だった。少年の思い込みだとしたら、やりきれないですね」
中江有里(俳優)「少年が何らかの感情を抱いていたのでしょうが、好意なのか憎しみなのか。凶器を用意していますよね。何なんだろう」
笠井信輔(ニュースデスク)「予備校のこの時季は、成果が出た人と、出なかった人でストレスと感情のずれがあるんでしょう」