「ジカ熱」国内で初めて感染確認!蚊がいないこの時季、拡大の心配なし

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   ジカ熱の感染者が国内で初めて確認された。神奈川県川崎市内に住む男子高校生で、今月(2016年2月)9日から20日まで家族と観光でブラジルに滞在していた。

   帰国直前の20日に38度の発熱があり、帰国後も発疹が出たため、23日に川崎市内の医療機関を受診した。検体を国立感染研究所で検査した結果、ジカウイルス感染症の陽性が確認された。高校生は自宅療養中で、発疹などの症状はみられるものの熱は下がって安定しているという。

8月のリオ五輪観戦は大丈夫か

   ジカ熱はジカウイルスを持った蚊に刺されて感染する。発熱、頭痛、発疹、結膜炎などの症状が見られる。日本では2013年と14年に仏領ポリネシアとタイから帰国した男女3人に感染が確認された。

   川崎市の健康安全研究所の岡部信彦所長は「人から人へ広がる病気ではありません。ジカウイルスを媒介する蚊はいまは活動時期ではないので、感染が広がる心配はありません」と説明している。まれに性交渉や輸血で感染することがある。発症しても症状は軽いが、妊婦が感染すると頭の小さな「小頭症」の赤ちゃんが生まれることがあり、ジカ熱との関連が指摘されている。

   心配なのは8月にブラジルのリオデジャネイロで開催される五輪・パラリンピックだ。スピードスケート銅メダリストの岡崎朋美は「リオ五輪・パラリンピックに参加する人たちは、たぶん事前合宿している時期で、対策はできていると思いますが、ちょっと心配なところです」

   司会の夏目三久「渡航される際は、虫よけスプレーや長袖を着るなどして対策をとるしかない状況だそうです」

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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