自治体庁舎などへ爆破予告メールを送ったと出頭してきた大学生・安藤良太容疑者(20)は、狙いはある弁護士を攻撃するためだったと供述している。出頭したのは「予告に飽きた」からで、先々週からツイッターに警察に押収された物品リストの写真を載せたり、パソコンで爆破予告を書き込む様子の動画を流していた。
なりすまし書き込みや弁護士事務所の住居表示窃盗
なぜ弁護士をターゲットにしたのか。「特定の弁護士の評判を知ってもらいたかったというのが一番の理由」という。ネット上の誹謗中傷に取り組んでいる弁護士で、「彼に対してわたしは殺害予告をしていて、弁護士に悪意しか持っていない人間」と書いていた。
この弁護士はネットの掲示板で中傷されていた高校生を助けようとして炎上攻撃にあい、安藤もそれに加わったようだ。攻撃だけでなく、「爆破予告の犯人は当職ナリ」と書き込んでなりすましたり、弁護士がかつて働いていたビルの住居表示のプレート2枚を盗んだりした。
司会の小倉智昭「安藤容疑者の話し方(ビデオ)を聞いて、20歳の学生でこれだけきちっとした日本語で話せる人は案外少ない。ちゃんとした環境できちっと教育された人間なんだろうと思うんだけどねえ」
岸本哲也レポーター「淡々と感情の起伏もなく話せる。それがなぜこんな事をしたのか」
母親の事故死で保険金3000万円
安藤は幼いころに両親が離婚し、母親は3年前に交通事故で死亡。保険金3000万円を株式投資で5000万円にしたという。現在は玉県上尾市の家賃5万円3DKのアパートに一人で暮らしている。
小倉「弁護士攻撃がなぜ爆破予告になるのかがわからないね」
為末大(元プロアスリート)「こっちを向いてという感じ、全部が。僕はここにいるよと。筋肉は使い方がわからないと力が出ない。怒り方、悲しみ方がわかってないんじゃないか」
小倉「弁護士になすりつけるのが目的なんでしょう?」
笠井信輔(ニュースデスク)「途中でやめている」
小倉「何を意図してるのかがわからないよ」
宮澤エマ(タレント)「身近に誰もいない。社会で力を持たない人には、ネットでの力はリアルなんでしょうね。弁護士攻撃は人に必要とされていると感じる瞬間だったのかもしれない」