和歌山・田辺市に住む74歳の男性が、付き合っていた自称フリーモデルの宮原真理容疑者(27)に、現金、時計、貴金属など6000万円を盗まれたが、怒っているのは持ち逃げしたことではなく、「謝罪がない」ということだった。6000万円については「1億円なんて紙切れだから」というから驚きだ。いったい、被害男性は何者なのか。
紹介所通じて知り合いたびたび自宅に呼び寄せ。外出したスキに・・・
男性は不動産業や金融業を営んでいて、2年前に紹介所を通じて宮原と知り合った。会ったのはこれまでに4回。うち2回は自宅に呼び寄せ、昨年(2015年)1月のときに、男性が4時間ほど出かけているすきに宮原は姿を消し、現金600万円と5400万円相当の貴金属29点がなくなっていた。
東京在住の宮原とは音信が途絶えていたが、防犯カメラの映像から特定され逮捕となった。貴金属の一部は宮原の自宅から発見されたが、「盗んでない。男性が持って行っていいと言った」と話しているという。
宮原は自称ノルウェー生まれで、福岡育ちのハーフだという。高校卒業後に上京してモデルの仕事をしていたらしい。フェイスブックにはそれらしい写真がたくさん載っていた。男性は「(女性は)すごく美人ですよ。背が高くて。(性格は)きつい」と話し、「謝っていただければ、別にね」と、1億円ぐらいはどうということはないのだという。
家の中には藤田嗣治、ルノワール、シャガール・・・
リポーターの平野早苗が男性宅を訪ねた。外観は和風だが、中は洋風の豪邸である。廊下や室内に絵が飾ってある。デヴィ夫人が描いた絵があった。別の絵を平野が「これは何ですか」と聞くと、「シャガール。5000万円かな」
部屋の隅には、エルメスの包装箱や紙バッグが積み重なっているが、男性はラクダのシャツ姿だ。2階の寝室にも名画が飾ってあって、「藤田嗣治。5000万円」「ルノワール。2億8000万円」なんて平気でしゃべっている。
現金は「これに入っていた」とダブルベッド脇の床に無造作に置かれた黒いバッグを指す。平野が「開けてみてもいいですか」と開いてみると、バッグの底に1万円札がバラバラに入っていた。ちぎれた100万円の帯封紙もある。バッグに鍵はかかっていたが、無理に開けて600万円札束を取り出したのだろうという。
司会の小倉智昭「豪邸でいいものが置いてありましたが、ラクダのシャツですか?」
平野「寛いでいる時でしたから」
小倉「目の前にお金や金目のものがあったら、ふらふらと・・・」
にしても、なんという金銭感覚だろう。