23日(2016年2月)、北海道・新千歳空港で起きたJAL機の緊急脱出は、偶然が重なって重大事故にならずに済んだ。JAL機は降り出した雪のため離陸を取りやめ、滑走路から戻る途中に右エンジンから出火して緊急停止した。煙が機内に入り込んだため、乗客は脱出シュートで緊急避難したが、乗客4人が腰などに軽いケガを負っただけだった。
搭乗遅れた乗客、急に降り出した雪
司会の夏目三久「大きな事故につながらなくてよかったですね」
けさ24日付の産経新聞は「助かったのは偶然が重なった奇跡だ」と、次のような乗客の証言を報じている。「乗客の一人の搭乗が遅れたことと、雪が急に降り出し離陸せずに待機していた。この偶然が重なったことで、奇跡的に無事脱出できた」
国の運輸安全委員会は大きな事故につながりかねなかった「重大インシデント」と判断し、航空機事故調査官4人を現地に派遣し原因を調べている。元パイロットで航空評論家の小林宏之氏はこう話す。「エンジンをいったん停止すると、エンジンの後ろ部分に燃料が残っているときがあるんです。それに着火すると一瞬燃えるときがあります。そのときに煙が出て機内に充満したのだと思います」
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト