「組体操」千葉県は全面取りやめ!低い2段、3段もダメ?街の声は賛否

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   千葉県流山市の公立小中学校全校は来学期(2016年度)から運動会の組体操を取りやめると決定をした。校長会が「子どもの安全を第一に考え、実施を見送る」ことにしたもので、公立小中学校が一斉に中止するのは全国で初めてである。

1年間で事故8600件!4分の1が骨折

   日本スポーツ振興センターによると、2014年度に全国小中高校で起きた組み体操のけがは8595件で、その4分の1が骨折だった。昨年9月にも大阪府八尾市立大正中学で10段の組体操ピラミッドが崩れ、生徒1人が骨折する事故が起きている。これをきっかけに、大阪府教育委員会はピラミッドやタワーを禁止し、全国でも検討が進んでいる。

   体操に詳しい名古屋大学の内田良准教授は次のように指摘した。「組体操が巨大化し、組み手が低年齢化しているなかで、子どもの安全を最優先で動いたことは高く評価できますが、全面的にやめるところまで踏み込んでよかったのかは疑問が残ります。どういった危険性があるのか、どういうプロセスで安全に組めるのか、一つひとつていねいに考えるべきです」

子ども・生徒の意見も聞くべきだ!教師や教委だけで決定

   街の意見を聞いてみると、取りやめ反対派は「危険、危険というのもどうかと思う」「仲間と協力した達成感とかもあるので」、取りやめ賛成派は「大きなけがになるのが目に見えている」などだった。水曜レギュラーの博多華丸は「僕は取り止め賛成ですね。痛いわりには拍手が少ない」

   永山悦子(毎日新聞科学環境部副部長)「一律というのはやはり気になりますね。10段というのは極端ですが、3段や5段もすべて止めるのか。そこで危ないことを学ぶことも必要ではないかと思います」

   龍崎孝(TBS解説委員)「これまでずっと大人の意見ばかりですよね。子どもの意見がない。子どもたちにも考えてもらう一つのディスカッションの機会としてうまく利用したらどうか」

文   モンブラン
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