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松山英樹「大人のゴルフ」になった!慎重なパット、フルスイングしないショット

   2月7日に行われたゴルフのフェニックスオープンで、リッキー・ファウラーとのプレイオフで驚異的な粘りを見せて今季初勝利をあげた松山英樹に、日本人初のメジャー優勝が期待されている。ところが、松山の優勝インタビューでも素っ気なく、週刊現代は「面倒くさい男」だといっている。だが、彼の技術は確実に成長してきていると、ゴルフ解説者のタケ小山氏が解説する。

   <「以前の松山はバッティングの際にテークバックが大きすぎて、インパクトでタッチを合わせる感じがあった。でも今大会では、それがなくなりました。バックスイングが小さくなり、ヘッドを減速させずにパチンとしっかり打てるようになったんです。

   バッティングのルーティン、つまり打つまでの所作も変わったように思います。以前はアドレスに入るとそのまま両手でグリップしていたのですが、その前に右手1本で握る動作が入るようになり、より慎重にラインを合わせるようになった」>

   また、こうもいう。<「ショットについては、スイングは特に変わってはいません。しかし、フルスイングをしなくなりましたね。力を抑え気味に、自分の打ちたい距離を打っている。経験を積んできたなかで、飛ばすよりも、確実性のほうが大事だとわかったんでしょう。(中略)

   インパクトの直後に右手を離す癖はまだありますが、あれはスイングの微妙なズレを瞬間的に察知して行っているもの。右手を離すことでフェースが回らないようにして、ボールが左に行くのを防いでいます」>

   ゴルフ好きの数学者で、お茶の水大学名誉教授の藤原正彦氏はそんな松山にエールを送る。<「どんな世界も同じですが、強い男は嫉妬され、『態度が横柄だ』と本質以外のことを責められるもの。松山がときに批判を受けるのも、強いからこそです。でも彼には、そんなものすら気にしないたくましさがある。あの個性で、これからもどんどん勝利を重ねていってもらいたい」>

   去年はスピースの時代、今年は松山の時代が来そうだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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