覚醒剤所持できのう18日(2016年2月)に送検された神奈川県葉山町の細川慎一町議は、普段から異常行動が見られ、覚醒剤の噂が絶えなかった。こんな男が昨年(2015年)の町議選挙でトップ当選だった。
路上で捜査員に逮捕された時、細川はポケットの覚醒剤を「警官が入れた」と言い張ったという。議員としては新人でも、「政治経歴」はあった。3人の国会議員の秘書を務め、神奈川県議選で落選した後の2014年に葉山町に引っ越して新聞配達員を始めた。知人は「議員になりたいので、顔を売るためだと言っていた」という。
議会関係者も「あいつ薬物中毒じゃないか?」
2014年12月、寒風の中を街頭で「新しく正しい一歩を、葉山町は踏み出していかないといけないと、変えていかないといけない時だと、私、細川慎一は考えています」と訴える姿が、自身のフェイスブックに載っていた。町民は「エネルギーがある方だったので、応援してました」「こういう人が議員になってくれればいいなと思って」と見た。その結果、最年少でトップ当選を果たしたのだった。
当選後は「議会を壊したり汚したりしないように身を引き締めて議員活動をしてまいりたいと思っています」と言い、「結果が出せなかったら次の選挙には立候補いたしません。約束を破ったら議員を辞める。単純な話です」などと発言して、「カミソリ細川」と呼ばれるようになったという。
しかし、異常行動は当選直後から見られた。選挙の当選証書の授与式に欠席し、「時間を間違えていた」と説明した。その後も、会議や議員の集まりに無断欠席・無断遅刻が続く。そのつど「車の事故」「息子が体調不良」などと言い訳をしていたが、先月14日(2016年1月)には、「時間を間違えて申し訳ありません」と謝罪する様子がネット中継された。
選挙では「(議員や職員の)地域手当10%から国指針の6%に是正」を公約にしていたが、当選後は「是正反対」になった。議会で平然と「嘘つきだと思われるかもしれませんが」と開き直った。本議会で爆睡したり、質問中にふらついて、発言も支離滅裂だったりした。去年11月のブログでは、「私、最近オチるんです。いや、飛んでるのかな。ジッと着席している場面で、数秒?数分?ハッとした時に、え?ここは?と状況の確認が必要なくらいでして」と書いていた。
密売人の携帯電話に名前!警察は数年前からマーク
警察では12年頃から捜査対象になっていた。密売人の携帯に名前があったからだ。逮捕前には週1回ほど密売人と接触していたこともつかんでいた。
司会の小倉智昭「答弁中にふらつくなんて、考えられないね」
古市憲寿(社会学者)「これがトップ当選。葉山の人はみんないい人なんですかね」(笑)
小倉「相当に訴える力はあったんでしょう、町議選で。よそ者がトップ当選なんて普通はありえない」
弁が立ったらいい人を騙すのは簡単だということだ。号泣会見の兵庫県議も「よそ者」だったよな。