千葉県佐倉市の教会にきのう18日(2016年2月)夜、男が50代の女性を人質に立てこもった。8時間半後のけさ午前5時前、警官隊が突入して小田部大輔容疑者(36)を監禁の現行犯で逮捕した。女性はケガをしていたが、意識はあり病院に搬送された。
教会は京成臼井駅から200メートルの閑静な住宅街にあり、佐倉王子台チャペルはプロテスタントの礼拝、ゴスペル教室や夕食会などもよく開かれ、住民に親しまれてきた。
バットとナイフ振り回し
小田部は前からカウンセリングのために教会を訪れていて、昨夜も両親、カウンセラーの女性、教会関係者と5人で話し合いをしていた。突然、激高してリュックからバットを取り出して振り回し、果物ナイフと見られる刃物も持ち出したという。両親と教会関係者は外に逃れたが、女性は逃げ遅れた。
通報を受けた警官隊が「さすまた」なども装備して周囲を固めた。小田部は水や食べ物を要求、しばらく説得がつづいた。大きな爆発音と閃光の中を黒いヘルメットの警官隊が玄関から突入した時、小田部と女性は中央付近の床にすわっていた。小田部は歩こうとせず、車いすに乗せられて連行された。
大竹真リポーター「誰でも自由に出入りできる教会だったらしいですが、カウンセリングの内容はまだわかっていません」
菊地幸夫(弁護士)「医療関係ですと敷居が高いので、オープンなところの方が行きやすい面はあります」
司会の加藤浩次「それにしても、バットがリュックに入るものですか」
大竹「用意をしてきたとも見られますが、そこらへんは取り調べ中です。激高した理由もわかっていません」
加藤「動機などのくわしい捜査はこれからということですね」