川崎市の老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」でおととし(2014年)、入居者3人が相次いで転落死した事件で、神奈川県警はきのう15日(2016年2月)夜、元職員の今井隼人(23)を殺人の容疑で逮捕した。「ベランダから投げ落としたことに間違いありません。殺そうと思って投げ落とした」と、3人の殺害を認めている。
事故として処理してた「Sアミーユ川崎幸町」
施設側は3人の転落死を事故によるものとしていたが、警察はいずれも今井が当直勤務の時間帯に起きていること、ベランダの手すりの高さは約120センチあり高齢者が手すりを乗り越えるには無理など不審点があり捜査していた。
今井は昨年(2015年)5月、入所者の金などを盗んだとして懲戒解雇されていた。しかし、3人の殺害については「その場にいたのは事実だが、突き落としたとかは私はしていません。残念だし悲しい」などと話していた。
同じような介護職員、他の施設にもいる!
施設の管理のルーズさに疑問が出ている。最初の転落死の時にきちんと調査をしていれば、その後の犯行を防げたかもしれないからだ。火曜レギュラーの中央大法科大学院の野村修也教授(弁護士)は「こういう事件を2度と起きないようにするにはどうするか、考えないといけないですよね。いま捜査でいちばん大事なのは動機がどこにあったか解明することでしょう。同じような心理状態になる人が出ないようにすることが大事」と指摘した。
文
モンブラン