「俺のこと、警察に言っていないよな」
いまから10年前の2006年、巨人からオリックスに移籍した清原和博選手から、突然、電話がかかってきた。電話を受けたのは覚醒剤事件で逮捕された元巨人選手だった。日本テレビによると、そのメモには「自分は薬の仲介的なこともしていて、清原にも渡したこともある」と書かれている。
警視庁はこの元選手の話などをもとに捜査したが、その時は確認できなったという。清原の覚醒剤問題は当時からマークされていたことが分かる。
高速道路降りると受け渡し場所頻繁に連絡
清原が逮捕されて1週間になる。覚醒剤の所持は認めているが、入手先については明らかにしていない。ただ、都内から自分で運転して、群馬県や栃木県に出掛けていたことが確認されている。高速道路を降りると、密売人とみられる人物に携帯電話で頻繁に連絡し、落ち合う場所を変えていた。
元警視庁麻薬・拳銃担当刑事の吉川祐二氏は「密売場所を特定されると、密売人が捕まってしまいます。主導権は密売人側が握っていますので、慎重に慎重を期して密売場所を転々とさせるのです。密売人の方から清原容疑者に指示していたと思われます」と指摘する。
現在の清原の状況はどうなのか。吉川氏によると、ふつうは脱力感と眠気に襲われ大量に水分を求め、覚醒剤が抜けてくると多弁になる。そこで何を話すかがポイントだという。
現役時代から薬物漬け
司会の加藤浩次「日本テレビの取材によると、元チームメイトが清原容疑者にも薬を渡したといっています。現役時代のことです。逮捕1週間ですが、入手ルートなどについていかがですか」
ロバート・キャンベル(東京大教授)「自分で車を使ってあんなところに行くとは想像もつきません。覚醒剤というものは、なくてはならないものなんでしょうね。甲子園時代から見ていると、ここまでどうしてこうなったのか」