花粉症はすでに広がっていて、東京都内の耳鼻科は目の痒みなどを訴える患者で混雑している。都心のクリニックを訪れた40代女性は「先週ぐらいから夜、鼻が詰まって寝苦しいので受診しました」という。院長は「花粉症の患者は70~80人ぐらいです。(今年は)10%ぐらい多い感じ」と話す。
健康安全研究センター・健康危機管理情報課の灘岡陽子課長は「きょう9日)かあすにも本格的に飛び始めていい時期です。飛散量は昨年のだいたい1.6倍になるでしょう」という。
化粧落としの刺激加わって女性患者多い
司会の夏目三久が「今年は皮膚科にもある症状を訴える人々が多く訪れています」という。浅井皮膚科クリニックの浅井俊弥院長には「花粉が皮膚に接触することで皮膚炎を起こすスギ花粉皮膚炎が隠れ花粉症になっています」と指摘する。
空気の乾燥で荒れやすくなっている肌に花粉が付着することでアレルギー反応が起こる。化粧品を落とすときの刺激が加わり、女性患者が圧倒的に多いという。
外出から帰ったらまずシャワー
予防策について、浅井院長は「こすらなければ落ちない化粧品をなるべく控えるのがポイント。外出から帰ったらシャワーを浴びるのも効果があります」とアドバイスする。
夏目「花粉皮膚炎はとくに乾燥が大敵なんだということなんですね」
コメンテーターの野村修也(中央大法科大学院教授)「初めて聞きましたね。花粉症というと目とか鼻のイメージが強い。まさか花粉で皮膚に炎症を起こすとは・・・」
その大敵の空気の乾燥だが、天気担当の尾崎朋美によると、「9日の東京は湿度25%で空気はカラカラ。九州から東北まで広く乾燥注意報が発表されています」