座りすぎは命を縮めるという。オーストラリアの「糖尿病・心臓病研究所」のネヴィル・オーウェン教授によると、「座り過ぎは糖尿病、心臓病、乳がん、結腸がん、心筋梗塞、脳梗塞などのリスクを高めます。脚の筋力低下と代謝機能低下で血液がドロドロになるためです」
オーストラリアで22万人を対象に調査したところ、1日に座っている時間が4時間未満の人に比べて、11時間以上座っている人の死亡率は1・4倍も高かった。たとえば、「デスクワーク女性は立ち歩きの女性より60%がんの死亡率が高い」「座ったままのテレビ視聴だと、1時間ごとに平均余命が22分短くなる」という。
有働由美子キャスター「ええ、あさイチ消した方がいいよ」
井ノ原快彦キャスター「立って見りゃいいじゃん」
有働「ああそうか」
20~30分に1回立ち上がれ
日本人の1日に座っている時間の平均は8~9時間だ。多くの人が「座りすぎ症候群」になっている可能性が高い。さらに、「日ごろどんなに運動していても、長時間座っていると台なしになってしまうんです。やはり、将来の病気のリスクは高まります」(西堀裕美アナ)
予防法はあるのか。東京学芸大学の宮下政司准教授は提唱する。「20~30分座りつづけたら、2~3分は立ち上がる。こまめに立ったり、膝を動かせば、血液中の中性脂肪が14%減りました。その場で足踏みや屈伸も効果があります」
厚生連高岡病院リハビリセンターで入居者に行っている体操がある。「座ったままでつま先立ちして下さい。次にゆっくりと踵を下ろして足先に力を入れる。これを10回やれば、ふくらはぎの血液が循環します。ゆっくり大きく動かすことがポイントです」(鳥畠康充整形外科医)
飛行機などのエコノミー症候群もこれで防げる。
(磯G)