多摩川河川敷「上村遼太さん殺害」裁判!主犯少年「死刑も覚悟している」

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   川崎の多摩川河川敷で昨年2月(2015年)、中学1年の上村遼太さん(当時13)が殺害された事件の裁判がきのう3日(2016年2月)に公判が開かれ、殺人などに問われている主犯格の少年(19)は、上村さんの両親の質問に「死刑の覚悟はある」と答えた。判決言い渡しの期日は未定。

首31か所カッターナイフで切り付け「ああ、もう死んじゃったな」

   少年は検察側の質問にこう答えた。「誰も止めなくて、黙ってみんなで上村くんを攻撃している雰囲気だった」

   検察官「誰がその雰囲気を作ったのか」

   少年「自分です」

   上村さんの傷は43か所あり、うち31か所は首に集中していた。カッターナイフで切っていた。これについて少年は、「切れる感覚がありました。『ああ、もう死んじゃったな』と思いました。怖くなって、少年Cに川の方にやってもらうことにしました。足を体の下に忍ばせて、転がす感じで。Cからは『(上村くんが)少し息してる』と言われた」

   検察官「この時点で助けようとは思わなかったのですか」

   少年「怖くなって、その場から離れることしか頭にありませんでした」

   上村さんの両親の代理人が質問した。「遺族の気持ちを考えましたか」

   少年「すごく辛い思いをさせてしまった。どうしたらいいのかわからなくなります」

   代理人「死刑になることはないだろうと思っていませんか」

   少年「なる可能性はあるので、覚悟はあります」

   代理人「覚悟って、軽く言うことではないよ」

   少年「事件から1年くらい考えてきて、覚悟しています」

少年法では死刑判決も可能だが・・・

   司会の小倉智昭「2日間の証言を聞いていると、強烈ですよね」

   死刑判決はありうるのか。殺人罪は死刑、無期若しくは5年以上の懲役だ。少年法で18歳以上の少年には死刑の適用はされる。裁判員が厳罰を求める傾向もある。「死刑判決」の可能性はあるのだが、弁護士は「今回はほぼありえない」という。

   最高裁の判例では、死刑の適用は基本的に被害者が2人以上となっている。裁判員6人全員が死刑に賛成しても、判例に沿った判断を重視する裁判官は死刑にすることはないのではないかというのだ。

   事件の現場にいたのは3人で、ナイフは別の少年が貸している。誰も止めなかった。人間としてもネジが何本も欠けているとしかいいようがない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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