覚醒剤所持容疑で警視庁に逮捕された元プロ野球の清原和博選手は「腕に注射し、ガラスパイプであぶって使っていた」と使用も認めた。きょう5日(2016年2月)に検察庁に送られた。
警視庁の組織犯罪対策5課は1年以上前から内偵捜査を進めていた。約10年前の現役時代から、同僚の元選手が覚せい剤所持の疑いで逮捕された時に清原も行動確認(尾行)の対象にされたが、所持は確認できなかったという。
おととし春に捜査幹部「100%クロだが、ASKAを先にやる」
14年3月に『週刊文春』が清原の緊急入院を報じたころから疑惑が濃くなった。5月に歌手のASKAが覚醒剤所持容疑で逮捕されたとき、警視庁幹部は「清原は100%クロだが、いまはASKAでそれどころではない」と取材陣にもらしていた。夏には逮捕の噂が飛び、テレビのバラエティ番組で疑惑を問われた清原は、「風邪薬は飲むが、(覚醒剤は)ないです」と答えていた。このときも警視庁幹部は「またやる」と言い切っていたという。
清原、踏み込まれたとき覚醒剤打つ直前
組織犯罪対策5課は薬物や銃器犯罪を担当する。元警視庁刑事の吉川祐二さんは「今回は300人の捜査員を投入し、関係先を一つでも多く探し出すために数十で尾行することもあっただろう」と見る。
そうして得た情報と清原が出したゴミから薬物反応という物証をつかんで、マンスリーマンション最上階の部屋に踏み込んだ。清原は一人で、左手に持っていたビニール袋の中に覚醒剤があった。袋に粉もちらばっていたという。覚醒剤0・1グラムと注射器3本、ストロー1本、パイプ1本、携帯電話4台が押収された。注射は症状が進んだ常習者が使う傾向がある。
おおたわ史絵(内科医)「覚醒剤はやっただけ細胞破壊が進みます。警察は慎重に内偵したのだろうが、遅すぎたぐらいです」
司会の加藤浩次「現役時代から捜査対象になっていたと考えるとこわいですね」