インフルエンザの感染が急速に拡大している。1月24日(2016年)までの1週間で推定52万人が新たに感染し、前週の約25万人から2倍になった。暖冬で例年に比べて流行が遅れていたが、1月半ばからの冷え込みで一気に広がり、3月にかけてが流行のピークだという
A香港型、B香港型、H1N1型
今シーズンのインフルエンザはトリプル連続感染の恐れあるという。A香港型・B型に加え、A香港型の一種であるH1N1型の3種類が一緒に流行している。「みやの子どもクリニック」の宮野孝一院長は「春先にこれでおしまいという頃にB型が流行するのが一般的なパターンですが、今年は流行が遅く始まったために同時に来ています」と指話す。
症状はいずれも38度以上の発熱、頭痛、のどの痛みと似ており、いったん治っても次々連続して感染して長引くケースがあるという。すでに2回感染した患者がいたという「杉並堀ノ内クリニック」の粂川好男院長は、「治った後しばらくは免疫力、抵抗力が落ちるので、別のインフルエンザにかかりやすいんです」と注意を呼び掛けている。
いまからでも遅くないワクチン接種
ワクチンには重症化を防ぐ効果があり、今シーズンから4種のウイルスに効果がある4価ワクチンに変更され、いま流行しているインフルエンザすべてがカバーされている。接種して2週間後に効果が出るとされており、今からでも遅くはなさそうだ。
司会の夏目三久「受験シーズン本番です。インフルエンザにならないためにも、うがいや手洗いの徹底をいま一度心掛けてください。アルコール消毒も有効です」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト