リオデジャネイロ五輪の開幕まで185日となったが、「ジカ熱」は大丈夫なのか。WHO(世界保健機関)はきのう2日(2016年2月)、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。
ジカ熱は蚊が媒介する感染症で、症状は軽い発熱、頭痛、疲労感など風邪と変わらず、発症しても1週間以内で回復する。特別な治療は必要ない。ただ、妊婦が感染すると胎児に影響が及び、「小頭症」の危険がある。問題は有効なワクチンがないことだ。予防ができない。
中南米で大流行中!ヒトスジシマカが媒介
WHOの緊急事態宣言は「エボラ出血熱」以来で、目下の流行地は中南米、とりわけブラジルは50~150万人が感染した。地域全体では400万人に及ぶ恐れがあるとされる。他の地域では、中南米に渡航して帰った人の感染で、日本はいまのところ確認されていない。しかし、街や野原、屋内にいるヒトスジシマカが媒介するので、いったん入ってしまうと「デング熱」同様に広くまん延する可能性がある。
司会の小倉智昭「オリンピックの季節にはどうなんですかね」
笠井信輔(ニュースデスク)「五輪まであと半年ですので、たしかに心配です」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト