市町村、国、医療機関のデータ管理バラバラ
国谷裕子キャスター「追跡調査の結果、追跡できたのは副反応を訴えている人の6分の1にとどまっています。なぜこのような結果になったのでしょうか」
国立病院機構・三重病院の谷口清州・臨床研究部長は次のように答えた。「市町村単位では予防接種対象として管理されていても、それが国レベルのデータベースとして管理できていないんです。ワクチンンの被接種者の履歴をきちっと管理できるようなシステムが日本にはできていないので、漏れが出てくるんです」
これでは詳細な分析もできない。国は改めて詳細な調査に取り組むことを決め、今秋ごろまでにまとめたいとしている。国への不信感から子宮頸がんワクチンを接種する人が激減しているなかで、どこまで信頼を回復し安心して接種できる状態になるか。