菓子折りと一緒に50万円・・・返さないのが永田町の常識?
政治ジャーナリストの後藤謙次氏は「辞任はかなり前から決意していたようです。会見では自身の問題と秘書の問題を切り分けている。秘書についてわからないことが多すぎたのではないでしょうか」という。
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「秘書がやったことがなんでわからないんですか」
後藤「政治家が位が上がって公務の部分が多くなると、地元に帰らなくなるんです。秘書もまた偉くなったような気分になる。議員と同等の立場で人と付き合い始め、抜けきれなくなることがあるんですね。そこが監督責任。過去に失敗した人いっぱいいる」
長嶋「秘書がそそのかされたということもありますか」
後藤「そこから入り込まれて、抜き差しならないというのはあります」
吉永みち子(作家)「辞任は監督責任といいますが、実際は何が行われたのか。きちんと聞いていない」
後藤「55年体制の古典的な手法が行われたので驚きました。最近の政治とカネの問題はほとんどが使い道の話。入る方でこれだけのスキャンダルは久しぶりです」
司会の羽鳥慎一「お菓子の袋に封筒が入っていたら、アッと思わないんですか。返そうでなく、処理しておいてと。そういう感覚?」
後藤「普通はもっとスマートにやると思います。致命的だったのは、お金の受け取りが大臣室だったこと。最低限、議員会館か、普通は外で会う」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「甘利さんも口利きを認めてるのなら、封筒が出てきた時に政治資金だとは思わないでしょう。返しておけじゃなくて、処理しておけといったわけだから。秘書だけに止まらない話ですよ」
後藤「甘利さんの辞任で政治的には終わるが、金の趣旨の問題が残ります。野党側は秘書、あるいは甘利さんの国会招致に動くでしょう」
「週刊文春」が建設業者の告発を引き出したのは大したものだが、この業者は大臣室などでのやり取りを録音していた。なんでそんなことをしたのか、なぜ告発したのかがよくわからない。業者自体にもいかがわしさが漂う。