野々村竜太郎「記憶にない」連発90回!流用多すぎていちいち憶えてない?

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   大泣き会見の映像が世界に流れた野々村竜太郎・元兵庫県議(49)の初公判が、きのう26日(2016年1月)に神戸地裁で開かれた。昨年11月に出廷をドタキャンしているため、地裁は勾引状を執行して強制出廷という異例の手続きを取った。

   出廷した野々村は頭を綺麗に剃り上げ、黒ぶちの眼鏡をかけて、会見のイメージとは別人だった。起訴内容を否認し、質問に「記憶にない」を90回以上も繰り返した。

逃亡の恐れあり?2か月の拘留決定

   起訴内容は日帰り出張344回分のウソの領収書などを作成して、13年から3年間で政務活動費913万円をだまし取った詐欺容疑だ。政務活動費と利息はすでに返済しているが、捜査段階では「ほとんど生活費に使った」と容疑を認めていた。

   しかし、この日は一転、「あれは検察が作ったものだ」と全面否定した。具体的な事実として、兵庫県内や東京、九州へ頻繁に出張していたのかという質問には、「記憶にない」の一点張りだった。「行ったと言われれば行ったような気持ちになりますし、行かなかったと言われれば行ったことがないという気持ちになります」「医師の診断では、病気のため緊張や不安などで記憶障害があると」「偽って書類を記載したことは一切ありません。結果として誤って記載しているものもあるかもしれません」

   被告人質問は2時間半に及んだが要領を得なかった。次回公判は2月22日と決まったが、裁判長は逃亡の恐れありと判断したのか、職権で2か月間の勾留を決め、野々村被告は閉廷後は神戸拘置所に収容された。

通常なら1時間で結審の裁判

   司会の羽鳥慎一「捜査段階では認めていたのを、一転否認しましたが、『すいませんでした』と言ったらそれで終わるくらいの裁判でしょう?」

   菅野朋子(弁護士)「そうですよ。認めていたし、全部返還してるし、通常なら1時間もかからないで結審して執行猶予がつくかなという裁判です」

   羽鳥「しかも、1回目は出廷しなかった。1回目に行ってたらそこで終わってたわけですよね」

   玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「起訴内容を否認し、だまし取っていないという主張ですよね。だけど、記憶がないわけでしょ、それなら否認もできない」

   羽鳥「矛盾している。実際に傍聴してどうでした?」

   岡安弥生レポーター「数えたら『憶えていない』を90回以上。驚きの連続でした」

   羽鳥「様子がおかしいように見えましたか」

   岡安「(傍聴席も)最初は失笑の連続でしたが、後半になると、みんな首をかしげるような感じでした」

   菅野「弁護士の質問は打ち合わせているはずなのに、それまで『憶えてない』とされると、やりようがなくなります。頭抱えてると思いますよ」

   記憶にないというのではなく、あまりに多すぎていちいち憶えていないということだろう。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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