生後5か月の長男に暴行を加え全治7か月の重傷を負わせたとして、おととい25日(2016年1月)、大阪府大阪狭山市の飲食店従業員・田中矩子容疑者(23)が傷害の疑いで逮捕された。田中は去年8月(2015年)、「長男がけいれんしている」と119番した。長男は病院に運ばれ検査の結果、急性くも膜下出血や脳坐傷があると診断されていた。「子どものことは自分がよく分かっているし、誰よりも好き。暴力を振るったことは1度もありません。子どもに腹を立てたこともありません」と容疑を否認している。
しかし、医師による鑑定書には、「揺さぶられ症候群か、やわらかい場所に投げつけられたことによる頭部打撲、あるいは、その複合による虐待の可能性が高い」と診断されている。
1秒間に3~4回・・・脳に損傷
乳幼児揺さぶられ症候群は、親などが子どもを激しく揺さぶり、脳を傷つける暴力行為で、「隠れ虐待」といわれる。1秒間に3回から4回強く揺さぶられたり、ふとんなどに投げたりすると脳に損傷が起きるという。長男はそのような被害を受けたとみられ、警察は日常的に虐待が繰り返されたとみて調べている。
司会の小倉智昭「なんでこんなに虐待が多いんだろうね。あやしているつもりなのか、虐待しているのか。どうすれば減るんですか」
深澤真紀(コラムニスト)「子どもに対する思い入れが強すぎる面や、きちんと育てなければというプレッシャーが虐待に結び付くという面もあります。自分がまずいと思うときは誰かに助けを求めることも大事です。児童相談所の全国共通ダイヤル『189』(いちはやく)がありますから、周囲の方も何かあればそこへ連絡するといいです」