裁判長「2か月間の身柄拘束」命令
裁判長も呆れて、「被告人、そんなに難しいことを聞かれているわけではないでしょう」と叱責する場面もあった。しかし、その後も「覚えておりません」「記憶がありません」「思い出せません」を繰り返し、公判5時間半の間に88回も連発した。とうとう、「記憶障害の可能性があると診断されています。診断書も提出できます」と言い出した。阿部は「記憶障害の診断日、警察の取り調べ日時、警察官の名前はすらすらと出てきていて、(証言の内容を)使い分けていると感じた」という。
裁判はどう進むのか。神戸地裁は野々村の言動は信用できないとして、3月25日まで再び身柄を拘束する手続きを取った。次回公判は2月22日に決まり、記憶障害の診断書を提出するよう求めた。
文
モンブラン