読むだけで眠くなる絵本「おやすみ、ロジャー」が世界中で大ヒットしていると取り上げた。著者はスウェーデンの行動科学者、カール=ヨハン・エリーン。眠たくても眠れないウサギのロジャーが、誰でも眠らせてくれるあくびおじさんのもとを訪ねる物語だ。
スウェーデン語で書かれ、現在42か国と地域で翻訳され、アマゾンの絵本部門ではイギリス、アメリカ、フランスなど6か国で売り上げ1位となり、日本でも昨年11月(2015年)に発売されすでに30万部の売り上げという。最初のページに「読み方の手引き」とあり、「車を運転している人のそばで絶対に音読しないこと」とあった。そんなに効果があるのか。
寝付き悪い園児もグースカ
「スッキリ!!」は東京都内の保育園の協力を得て、昼寝前に絵本の読み聞かせを行うがなかなか寝ないという園児3人を対象に実験開始。「読み方の手引き」にはポイントが3つあった。
ポイント1は「絵本のなかで『なまえ』と書かれた箇所は園児の名前を入れて読む」。快眠セラピストの三橋美穂は「名前を呼ばれたことで物語にスッと入っていける効果が高まります」という。だが、名前を呼ばれた園児を含め3人とも眠ってはいない。
ポイント2は「太文字は強調し、色文字はゆっくり静かに読む」という指示だ。14分後、最初に名前を呼ばれた園児が眠りに入った。
ポイント3では「あくびをする」と書かれた箇所で、読み手がまだ起きている2人の名前を呼んであくびをすると、つられて2人ともあくびをして眠りに入った。
VTRを見ていた司会の加藤浩次に岩本乃蒼アナが声をかける。「加藤さん、しっかり起きてくださいね」
加藤「危なかったですねえ。効果ありましたよ」