弁当に加工されたら消費者気付けない
司会の羽鳥慎一「私たちは気づいていなかったわけですが、推測ですけど、他にもいっぱいあったかもしれないですね」
玉川が指摘するように、ゴミを産廃業者から買うなんてことがあるのか。食品表示アドバイザーの垣田達哉氏は「考えられないですよね。金儲けのためならなんでもやるということです」
羽鳥「それがたまたま見つかったということでしょうか」
垣田「社員じゃないと横流しは分からないですよね。スーパーだからわかりましたが、弁当などに加工されていたら分からなかったでしょう」
「ダイコー」は壱番屋から廃棄料を受け取って、原価ゼロのカツを1枚33円で売り、ざっと100万円を手にしていた。「みのりフーズ」からは2つのブローカーを経てスーパーなど末端に至っていた。この転売のサヤは3円~8円とごくわずか。最後のスーパーでも十数円だった。
玉川「末端に近くなるとサヤも少ないし、産廃とは知らなかったという証明かもしれない」
こういう流通があるのは、在庫処分と賞味期限のルールの問題があると、垣田氏はいう。そして、格安食品が生み出される仕組みでもある。ということは、ほかでも行われているということだ。
羽鳥「どうしたらいいんでしょうか」
垣田「安すぎる場合は店員に聞くしかないでしょうね。消費者が疑問を持つことことが大事です」
愛知県などが産廃業者への立ち入りをしているが、法律も想定していない事態なので、弁護士の菅野朋子も「適切な法律がない」という。となると、国も動き出せないということか。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト