「ド素人みたいな運転手ゴロゴロいるよ」怖くて乗れない貸し切りバス!違反多すぎて手が回らない国交省監査

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規制緩和でバス業者過剰!参入ハードル高くして最初にはじけ!

   安全管理、ドライバーの適正勤務がないがしろにされる背景になにがあるのか。バス事故など交通機関の安全対策に詳しい安部誠治関西大学教授はこう指摘する。「貸し切りバスのお客様に対してバス会社が過剰気味なんです。そのため受注競争が激しくなってしまう。小規模の会社は経営悪化が進んで、ドライバーの処遇改善ができないので低賃金・人手不足となり、技能不足のドライバーが増えます。それが安全管理にも支障をきたすという悪循環が生じてしまうんです」

   取材のために休み中の国谷裕子キャスターに代わって高井正智アナがこう質問した。「では、どうしたらいいのかということで国土交通省に取材すると、『バス事業者が法令順守しているかのチェックを徹底し、監査の実効性の向上を講じていく』としているんですが、これ、どうご覧になりますか」

   安部教授「一部に法令無視の事業者がいますので、市場から出て行ってもらう必要があります。監査はたしかに有効な手なんですが、国交省で監査にあたる人は三百数十人。対象となる自動車関係はトラック、タクシー、バスとあって、トラックにいたっては6万社もあります。そうすると、監査で問題のある会社を見つけることは限界があるんです」

   高井アナ「じゃあ、どうしたらいいんでしょうか」

   安部教授「法令を守らないバス会社を除いていくことが大事です。監査だけでは限界があるとすれば、参入してくるバス会社を認めるところのハードルを少し高くしてやる。たとえば、バスの台数だとか、古さ新しさというものをもう1度見直して、体力のないバス会社はそこではじいていくということをしていく必要があるんじゃないかと思います」

   高井アナ「いまの過当競争が問題だということですか」

   安部教授「そこにどうメスを入れるかが問われてるんじゃないかと思います」

ビレッジマン

*NHKクローズアップ現代(2016年1月18日放送「検証 スキーバス事故」)

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