14人が死亡した長野県軽井沢町「碓井バイパス事故」で、きのう17日(2016年1月)にバス会社の社長が「心よりお詫びします」「申しわけありません」と土下座したが、次々に明らかになっているのは呆れるほどデタラメな運行だ。
運転前に義務づけられている点呼、アルコールや健康状態のチェックを、担当している社長が遅刻したために行っていなかった。往復の運行を終えた段階で作成するはずの書類を、運行管理者が事前に「無事到着」の印鑑を押していたこともわかった。
運行指示書にもルートの記載がなく、運転手2人の交代地点もはっきりしない。これらについては、おととし(2014年)にも違反していて、その行政処分を受けたばかりだった。今回は運転手が連絡をせずにルート変更をしていた。
代金の値引きも違法で、規定の27万円を下回る19万円で旅行会社と契約していた。昨年は13万円から14万円ともっと安い金額だったが、「上がったので受けてしまった」(社長)という。
安く買いたたいた旅行の責任も問え
司会の小倉智昭「安い受注ですべてに負担がかかる。何も守られていなかったということですね」
バス会社だけでなく、安く買いたたいた旅行会社の責任も問われなければならない。バスの運行状態までは客にはわからない。
キャスターの菊川怜「今も格安ツアーは行われています」
小倉「庶民は安いものを求めます。とにかく原因究明を。どこが責任を持つのか、大きな問題を抱えています」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト