悩める不惑SMAP人生の分かれ道!「大の男の去就」事務所が縛る芸能界旧弊体質

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   先週はベッキーの不倫愛で週刊文春が話題を独り占めにしたが、今週は週刊新潮が超ド級スクープで抜き返した。これでなくちゃ週刊誌は。死ぬまでSEXとヘアヌード・グラビアに全力を注ぎ込んでいる週刊現代、週刊ポストの諸君! 悔しくないのかね。

   週刊新潮は国民的アイドルSMAPがジャニーズ事務所との契約が切れる今年(2016年)9月に解散すると報じたのである。SMAPを巡るトラブルを最初に報じたのはもともとは週刊文春だった。昨年1月29号で「ジャニーズ女帝 メリー喜多川怒りの独白5時間」として、メリー喜多川氏とマネージメント室長の飯島三智氏とがSMAPを巡って大戦争を繰り広げていると書いた。

   飯島氏はSMAPを育て上げ、SMAPの5人も慕っているから、キャスティングに携わるテレビ局関係者にとって飯島氏の存在は大きくなっているというのだ。だが、芸能界きってのやり手であるメリー氏の力は絶大だ。ジュリー(メリーさんの娘で副社長)以外に誰かが派閥をつくっているというのなら許せない。飯島を注意します。今日、(飯島氏を)辞めさせますよといい切る。

   さっそくメリー氏は飯島氏を呼びつけ、彼女は困惑しながらやってくる。その彼女にメリー氏はこう迫る。

「飯島、私はこう言いますよ。『あんた、文春さんがはっきり聞いているんだから、対立するんならSMAPを連れていって今日から出ていってもらう。あなたは辞めなさい』と言いますよ」

   週刊文春が嵐とSMAPは共演しないといわれているがと聞くと、メリー氏がこういい放つ。「だって(共演しようにも)SMAPは踊れないじゃないですか。あなた、タレント見ていて踊りの違いってわからないんですか? それで、そういうことをお書きになったら失礼よ。(SMAPは)踊れる子たちから見れば、踊れません」

   天下のSMAPも形無しである。しかもメリー氏にとって事務所のトップタレントはSMAPではなく、いまでも「マッチ(近藤真彦)」だというのだ。

   これが週刊文春の記事の概要だが、週刊新潮によれば、暮れの紅白歌合戦もあわやジャーニーズ事務所のタレント総引き上げの事態になりかねない「事件」が勃発していたのだという。件の飯島氏(58)が昨年秋口、NHKの制作局の幹部に「今年の総合司会はSMAPにしてほしい」と推してきたという。そこでNHK側がジャーニーズ事務所側に相談したところ、事務所から「そんなにSMAPを重用したいのならお好きに。その代わり今年は他のグループはすべて引き揚げる」と通告されたというのである。あわてた幹部たちが事務所に頭を下げてSMAPの司会は消え、メリー喜多川氏が重用しているマッチ(近藤真彦)のトリが決まったそうだ。

年間売り上げ250億円!5人はすでに十分恩返し

   週刊文春の記事をきっかけに、事務所側と飯島氏の仲違いは修復不能なまでにこじれ、双方が弁護士を立ててやり合っていたという。そして12月半ばに飯島氏が解雇されることに決まった。だが、苦労した時代からマネージャーを務めた彼女への感謝の思いはSMAPに強く、結局、中居正広、草薙剛、香取慎吾、稲垣吾郎が事務所を出て飯島氏と事務所を設立し、キムタク(木村拓哉)だけが残るということになったというのである。

   キムタクはなぜ残ることにしたのか。週刊新潮によれば、彼は弁護士に「成功したから独立するというのは、スジが通らない。自分はジャニーさんやメリーさんを決して裏切りません」といったというのだ。しかし、週刊新潮が試算したところによると、2014年だけでもSMAPが稼いだ売り上げは「優に250億円は突破するに違いない」というから、金銭的には十分に恩返しをしているようだ。

   彼ら個人の推定年収もすごい。「中居がトップで、約5億円。キムタクが約3億円で、草薙剛と香取慎吾は1億~2億円。稲垣吾郎は1億円を切っています」(民放テレビ局幹部)

   今度の騒動で5人の評価は「4人は育ての親への義侠心を見せたが、キムタクは打算で動いた」というものから、「キムタクこそ大恩ある事務所への義を守った」とさまざまあるようだ。

   この独立騒動、ジャーニーズ事務所側が「飯島氏の退職とSMAPの独立問題を協議している」と認めたものだから、ワイドショー、スポーツ紙、大新聞からNHKを含めたニュース番組までが挙って取り上げる「大ニュース」となったのである。だが、さっそくスポニチは1月14日の一面で「SMAP女性マネ独立クーデター失敗」と報じた。その理由を「タレントを連れての独立はルール違反。『これがまかり通ると芸能事務所は立ち行かなくなる。元の事務所に後ろ足で砂をかける行為で許されるものではない』(芸能関係者)」「クーデターは芸能界の支持を得ることができず失敗に終わった」と断定している。

   待ってほしい。今は奴隷制の時代ではない。先に触れたようにSMAPは事務所へ多大な貢献をしてきているし、ほとんどが40歳を超えているオジサンの集まりである。一人一人が独立しても立派にやっていけるのに、事務所を出ることが「人でなし」のようないい方は時代錯誤であろう。チンピラタレントではなく、超大物の独立というので、あわてた芸能界のドンにでも吹き込まれたのかもしれないが、ジャ-ナリズムとは思えない事務所寄りの一方的な書き方である。

   ジャニーズ事務所側も笑って4人を送り出してやればいいではないか。それとも60、70歳になってもSMAPを抱えて離さないつもりなのか。車イスに乗ったSMAPなんて見たかない。

川谷絵音とベッキー正月実家訪問・・・妻が乗るはずだった飛行機チケット流用

   週刊文春はベッキーに夫・川谷絵音(27)を奪われそうな妻のA子さん(27)の独占告白を掲載している。彼女は冒頭、ベッキーが謝罪会見で「私への謝罪がなかったことには正直、驚きました」と語っている。

   昨年7月に結婚した彼女と川谷は、正月に初めて実家へ里帰りするために2人分のチケットを予約していたという。それがベッキーが現れた頃から夫婦仲は急速に悪化し、帰省の話も立ち消えになっていたのに、大晦日にLINEで「飛行機のチケットどこにある?」と連絡があったそうだ。彼女が「まさか、誰かと帰るんじゃないよね?」と送り返したが返事はなかった。ベッキーが会見した日は彼女の誕生日だった。

   A子さんは川谷が「ゲスの極み乙女。」を立ち上げる前のバンドのときから彼を一番そばで見守ってきた。川谷は東京農工大大学院を休学中で、彼女は就職で上京したばかり。やがて惹かれあい、ワンルームマンションでの同棲生活が始まったそうだ。川谷は「大戸屋」でバイト、彼女も働きながらバンドの裏方として川谷を支えた。そして次第に川谷が注目を浴びるようになる。入籍は昨年7月。だが、川谷は若い女性ファンがいることを理由に結婚していることを秘密にしていた。結婚直前に元カノとのトラブルもあったという。

   そして10月に開かれたファンクラブ限定イベントに現れたベッキーと川谷が知り合い、急速に親しくなり、11月21日に夫からベッキーの名前は出さなかったが、「離婚」という言葉が出たという。ベッキーの会見の後、川谷から電話やメールが入ったが、A子さんは精神的なショックから立ち直ることができず、今も食べ物もろくに受け付けないほどの健康状態で、横になってばかりいるそうだ。

   <「やはり私に黙ってお正月に実家へ行ったことが一番ショックでした。どんな気持ちで彼は家族にベッキーさんを会わせたのか。正直、今は何も考えられないし、考えたくありません」(A子さん)>

   音楽関係者が、川谷とベッキー双方の事務所が話し合って、離婚届を出すまでは会わせないという取り決めができていると話している。離婚もしていないうちからベッキーを両親に会わせるなど、常識をわきまえない男は、A子さんと別れ、ベッキーと結婚してもまた必ず同じようなことをするに違いない。ベッキーがこの男との結婚を選ぶなら、芸能界を引退するくらいの覚悟をもつべきであろう。

底が抜けたか日本株!手詰まり見透かされた日銀・・・1万7000円が暴落防衛ライン

   株の暴落が止まらない。中国の株の下落の影響が大きいといわれているが、週刊新潮は原油安も一因で、<「産油国の財政は逼迫している。そのため、世界中の株式市場に投資していた資金を回収しなければならなくなっており、それも世界的な株安の要因になっているのです」(ニッセイ基礎研究所の上野剛志氏)>と、先行きは不透明なままだ。

   さらに、米連邦準備理事会(FRB)が利上げに踏み切った2日後に、日銀が金融緩和策を打ち出したが、市場が望んでいたのとは違って少なかったため、もう日銀は手詰まりではないかという観測を市場関係者に抱かせてしまった。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦氏は<「昨年のチャイナショックの後、1万6901円をつけましたが、今回もそこまで下げる可能性がある。それを下回ってしまうと、底が抜けることになり、怖いですよ」>といっているが、今の暴落を見ていると、それが正夢になりそうである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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