外国人スキー観光客 相次いで遭難!計画書提出せずにバックヤード

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   長野県野沢村の野沢温泉スキー場と福島県裏磐梯の猫魔スキー場で相次いで外国人スキーヤーが遭難した。いずれもバックヤードと呼ばれる通常のゲレンデはない立入り禁止の斜面を滑り降りたもので、雪の中で動けなくなったり、ルートを見失ったりした。

   きのう13日(2016年1月)朝、野沢のフィンランド国籍の男性6人、裏磐梯のオーストラリア国籍の男女6人が救助された。

野沢温泉スキー場「捜索救助費用請求する」

   救助されたオーストラリア男性は「凍えるほどの寒さでほとんど眠れなかった」と話した。バックカントリーは新雪や誰もいない大自然を満喫できると、欧米では人気だ。しかし、今年の野沢温泉スキー場は、例年なら雪で覆われているヤブが積雪が少ないため露出していて、フィンランドの男性グループはヤブに迷い込んで身動きが取れなくなった。

   野沢温泉スキー場を運営している片桐幹雄社長によると、バックカントリーをする外国人スキーヤーには計画書の提出を求めチェックしているが、遭難したグループは計画書を提出しなかった。捜索救助にかかった費用については弁済を求めるという。

北海道ニセコでは毎朝コースをチェック

   では、どうすれば遭難を防げるのか。外国人のスキー観光客に人気の北海道のニセコスキー場では、2001年からニセコルールを設けている。バックカントリーのコースを11コースつくって、スタッフが毎朝見回ってチェックし、危険のないコースだけを開放する。これまで雪崩事故は1件も起きていないという。

「外国人はマナーが悪いから来ないでほしいという空気が国内で高まるのが一番まずい。バックカントリーを排除するのではなく、ニセコスキー場のようにルールを明文化しすることによって開放することも大事です」

評論家の宇野常寛のスッキリ一言でこう話した。

文   モンブラン
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