岩手県内の橋の擬宝珠(ぎぼし)や銘板が次々に盗まれている。いずれもボルトで固定されていただけで、取り外しが容易なものばかり。真鍮を狙ったのは間違いないが、被害額は1000万円を超える。
最初に被害が出たのは昨年(2015年)12月25日だった。奥州市の4か所の橋で計24個の擬宝珠がなくなっていた。その後、他の5つの市町でも被害が確認された。擬宝珠だけでなく、銘板がなくなったところもある。いずれも真鍮製だ。
世界遺産「平泉」のすぐそばでも・・・
「モーニングショー」が取材してみると、岩手全域で155点、被害総額は1041万8000円になった。どこも、雪に覆われ夜は人気のない橋だから、車で乗りつけてスパナで外したと見られる。岩手県道路環境課は擬宝珠を固定しているネジの頭を樹脂で固めたり、溶接したりして盗難防止に懸命だ。世界遺産「平泉」から遠くない奥州市の鳴石橋はやられたが、近くの橋はすでに補強されていた。
とはいえ、擬宝珠でも銘板でも、見れば盗んだものであることは一目でわかるから、いわゆる古物商のルートには乗っていない。県内のリサイクル業者に聞いても、入っていないという。
司会の羽鳥慎一「国内だったら絶対にわかりますもんね。それも1000万円を超えてるとは。これまでも電線とか銘板はありましたが、擬宝珠って・・・、すいません知らなかったんですが」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「なんで擬宝珠っていうの」
野上慎平アナが写真パネルで説明した。五重塔のてっぺんにあるのが「宝珠(ほうじゅ)」。願いを叶える力があるとされる珠だ。これを模したものだから擬宝珠なのだそうだ。
高木美保(タレント)「よく(宝珠を)見つけましたね」
野上「高幡不動です。観音様やお地蔵様が手に持っているのも宝珠です」
羽鳥「なんで橋につけるんですか」
玉川は「うちはお風呂についてる。風呂の栓の鎖の先に『ギボシに触らないで』と書いてある。形が似てるからでしょう」