各地で一風変わった成人式イベントがあった。大阪では超高層ビル「あべのハルカス」の「大人の階段を登る」。振り袖姿やスーツ姿の新成人108人が1637段の階段を約40分かけて最上階の展望台を目指した。「苦しい、呼吸できひん」「大人になるってこういうことなんですね」と息を弾ませていた。
戦前・戦中は徴兵検査で成人
愛媛・大洲市では水温9度の川で寒中水泳に挑んだ。毎年行っている行事で今年で60回目になる。泳ぎ切った新成人の男性は「川の冷たさにも耐えられたので忍耐強い大人になりたいと思います」と頼もしい感想をもらしていた。
東大教授のロバート・キャンベルが次のようなスッキリの一言。「日本のすごく美しい行事だと思います。戦前・戦中に徴兵検査があって、事実上の成人という感覚があったのですが、敗戦でインフラは破壊され資源がないなかで、人材を使って国を作っていくという認識で、成人式は日本ぐらいしかありませんね。世界に広げていい行事ではないかと、毎年見てて思います」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト