<ヤクザと憲法>
暴力団事務所にカメラ密着!「拳銃なんて置いてないよ。テレビの見過ぎだよ」で大爆笑

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(C)東海テレビ放送
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   「山口組分裂騒動」などで改めて注目を浴びているヤクザ社会だが、暴力団対策法、暴力団排除条例が布かれ、構成員は全国で6万人を割った。ヤクザはいまなにを考え、どういう暮らしをしているのか。大阪の指定暴力団・東組二代目清勇会の事務所にカメラが入る。組員27人。川口和秀会長が15年の実刑判決を受けた殺人事件(キャッツアイ事件)は暴対法成立のきっかけともいわれている。

顧問弁護士「暴力団関係というだけで基本的人権無視はおかしい」

   取材の取り決めは3つだけで、「取材謝礼金は支払わない。収録テープなどを事前に見せない。モザイクは原則かけない」だ。組事務所の日常が撮影される。若者についてカメラが若頭の部屋に入ろうとすると、「カメラどけとけ!調子に乗んなコラ!」と一喝される。その後に、罵声と暴力を振るわれているような音がドア越しに聞こえる。

   床の片隅にゴルフバックのようなものが置いてある。組員がバックを開くと折りたたみのテントが入っている。「拳銃はないんですか」「置いとけないじゃないですか」「いざという時はどうするんですか? 他の組が攻めてきたり・・・」「そういうことは自分にはわからないです。テレビの見過ぎじゃないですか」

   事務所は大爆笑。

   通天閣のお膝元・新世界のネオン街を川口会長と歩く。会長の案内である居酒屋に入る。女将は川口がヤクザの組長だと知っているという。「怖くないんですか」「ヤクザが怖かったら新世界で生きてられへんで」

   山之内幸夫は指定暴力団・山口組の顧問弁護士である。なぜヤクザの弁護士をしているのか。一度社会から墜ちた者の苦しみと、這い上がろうとするエネルギーに惹かれるものがあったからだという。「ヒットマンという言葉を日本に残したのは私なんです」といい、こう主張する。「本来の人間としての基本的権利まで暴力団関係者だということで無視されていく社会というのは怖い社会じゃないですかね」最後に、落ちこぼれた人間を「どこで受け入れてくれる?」と組長が尋ねる。

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