昨年9月(2015年)の水害で大きな被害を受けた茨城・常総市で、奇跡的に生き残ったイチゴ農園の「希望のイチゴ」が5日(2016年1月)、大量に盗まれているのが見つかった。泥に埋もれた葉っぱを1枚1枚手で洗って再生させ、結実させたものだ。
摘み取りの手口が鮮やかで、同業者の仕業ではないかという。
泥に埋もれた葉っぱを1枚1枚手洗いしてやっと結実
盗まれたのは石下農場の収穫直前の約30キロ、80パック分だ。吉原聰司農場長は「泥だらけのイチゴからここまでになって、これから遅れた分を取り戻そうとがんばっていた矢先だった」と悔しさをかみしめるように話す。
ビニールに覆われたハウスの中では残された分の収穫が進んでいるが、どれもツヤのある見事なできだ。盗まれたイチゴも同じようにパックに詰められ、どこかで売られているのだろう。「同じようなことがないことを願いたいですね」
司会の羽鳥慎一がイチゴのパックを見せながら、「(番組の)前にいただいたんですけど、めちゃめちゃ甘くて美味しいです。ここまで持ってくるのは相当大変だったと思いますよ。それを盗むとは」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「私もうちでイチゴを育ててるんですが、なかなか生命力の強い植物なんです。でも、泥をかぶったら厳しいですよ」
羽鳥「この方は自宅から何からやられて、そこからがんばったんです」
玉川「葉っぱを1枚1枚手で洗ってでしょう。それを盗むとは」
摘み取り手口鮮やか!同業者の仕業か
吉永みち子(作家)「けしからん」
羽鳥「普通に盗むのもけしからんですが、よりにもよって常総ですから。しかもきれいに採ってるので素人じゃない、同業者じゃないかと」
玉川「だったら、余計に許せませんよ」
羽鳥「仮にそうだとすると、わかっている人の犯行なわけで、さらに許せない事態だと思います」
収穫したばかりのコメを盗んだヤツもいる。果物を盗むヤツもいる。同業者の場合は、必ずどこかへ売られているはずだ。この手の話を聞くたびに、流通のルートからたどれないのかなと思う。