外遊びで体力を向上させようという取り組みが、東京都江戸川区内のすべての区立小学校で始まることになった。前田浩智(毎日新聞前政治部長)は「この取り組みは江戸川区立西葛西小学校で試験的に行われていました。具体的には2時間目と3時間目の間に25分間の『わくわくタイム』と名付ける時間を設けて、ゴム跳びとか鬼ごっこなどの外遊びをやってきたんです」と解説する。
導入2年目で体力テスト全国平均以上に
司会の夏目三久「昔ながらの外遊びを学校がわざわざ時間を設けたんですね。狙いはどういうことだったんでしょうか」
前田「子供たちの歩数調査をしたところ、目標の運動量に達していないことが分かったんです。それで先生が先頭にたって22種類の外遊びをやってみたんですね。西葛西小学校は2012年の体力テストの成績は都の平均以下だったんですが、『わくわくタイム』の導入2年目で、都よりも高い全国平均をもさらに超えて区内トップレベルになったんです」
子どもたちにも好評で、「体を動かすことが楽しい」「多くの人数で体を動かすことが楽しい」という声が非常に増えた。自発的に運動するようにもなったという。
鬼ごっこの効用スゴい!持久力、敏捷性アップし脳神経を刺激
前田「筑波大学の西嶋尚彦教授は、鬼ごっこは持久力、敏捷性を向上させるほか、タッチをかいくぐる際の動きが脳神経に良い影響を与える非常に理にかなった運動だと話されています。江戸川区の取り組みをきっかけに全国に広がっていく可能性があると思います」
夏目「学校がわざわざ導入しなければならないのは寂しい面もありますけど、しょうがないんですかね、これは」
前田「周りの環境を考えると、学校がやらざるを得ないのかも知れませんね」
ビレッジマン