7月参院選で安倍与党3分の2取れるのか?「自民+公明+おお維+日こころ」
安倍首相が何としてでも大勝したい参議院選が7月にはある。ここで参議院の3分の2以上の議席を与党でとり、悲願の憲法改正へと進めたいと目論んでいる。そのためには、野党の足並みが揃わないうちに衆議院も解散して「ダブル選挙」を狙っているともいわれている。週刊文春は<「参院選全選挙区完全予測」をやっているが、ここでも「非改選も合わせた自公の議席数は百四十七議席。ここに、おお維(おおさか維新の会=筆者注)と改憲勢力の『日本のこころを大切にする党(旧次世代の党)』も加えると百六十四議席で、三分の二を二議席上回ります」(政治広報システム研究所代表久保田正志氏)>
そうなれば、もはや民主国家ではなく独裁国家である。そんな国を国民の多くが望んでいるのだろうか。どうしたらその流れを止められるのか。そんなことを考えながら元日にチャップリンの「独裁者」を見直した。最後に、独裁者に間違えられた理髪店のオヤジが演説をする有名なシーンがある。その中でチャップリンは「人民から奪った権力は人民に戻る。人間に死がある限り自由は滅びない」といっている。
こんな当たり前のことが忘れられている。いくら長くても安倍首相が今の座に居座り続けるのはあと数年である。その間に取り返しのつかない方向へ彼が舵を切らないように、何としても声をあげ続けようではないか。
元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。
【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか