携帯ペン型「ゆかり」売り切れ人気!焼酎、スパゲティ、ベヤングにパラパラ

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   野上慎平アナ「これ、どう見てもペンですよね」

   司会の羽鳥慎一「ペンだったら、(ここで)やりませんよ」

   野上が見せたプラスチックのペン型のスティックは、実は「ゆかり」のふりかけで、これが人気になっているという。生産が追いつかず品切れが続いている。

   作ったのは広島の三島食品で、「ゆかり」を中心に約400種類のふりかけを、年間80万ケースも出荷している。どこの家庭にも一つくらいはあるものだが、いずれもプラのパックだ。これをペンスタイルにするという発想をしたのは三島豊社長だった。「試作品を持ち歩いていて、飲みに行った時、芋焼酎のお湯割にかけたところ、周りの女性たちが『きゃあ、なにそれ?』と大変受けました。私じゃなくてこのペンが」ということで、「よし、商品化しよう」ということになった。ところが、社員は全員が猛反対だった。

「ダメだった。理由は過去に私が提案した商品で売れた試しがないからでした」

   根気よく説得を続けて、昨年7月(2015年)に500円(税別)で1000本を売り出したら、瞬く間に完売した。12月10日に出荷した1万3000本も、24日の3000本も完売で、品切れが続いていると。

ハワイ料理が火をつけたアメリカのふりかけブーム

   三島食品は1988年からアメリカに進出して、和食ブームに乗って年々売り上げを伸ばし、2015年は10億円を突破する見込みだ。どうやら、ふりかけは塩、コショウのように一種の調味料と受け取られているらしい。

   火付け役はハワイの伝統料理「ポキ(poke)」で、ロサンゼルス・タイムズの電子版が昨年6月、「なぜいまポキが流行るのか」という特集記事を配信した。ポキは本来、魚介類を細かく切って、海藻やネギ、玉ねぎを刻んだものに醤油などで味付けしてあえた料理だ。その調味料に三島食品のふりかけが使われて、ロスで大人気だという記事だった。

   いまやチキン、サーモン、サラダ、刺身、おにぎり、ポップコーンにまで使われて、新たな食文化を生んでいるという。アメリカのスーパーには、三島の多種多様なふりかけがずらりと並んでいた。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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