初詣で混み合う東京・浅草の浅草寺で、高齢のスリのコンビが逮捕された。2人は元日(2016年)午前3時ごろ、参拝に来ていた女性のショルダーバッグから現金1万3000円入りの財布をスリ取ったところを捜査員に現行犯逮捕されたという。
壁役と抜き役
スリのコンビは人混みのなかで標的を見つけると、1人が壁役として周囲の目を塞ぐように立ち、その間にもう1人がバッグなどから財布を取るというものだった。
なぜ、捜査員はスリを見抜いたのか。「あさチャン!」と現場を取材した神奈川県警捜査三課の元捜査員・小川泰平氏は「(スリは標的を探して)カバンとかに視点をどんどん移していくんです。通称、スリ眼といいますが、そこを刑事はいち早く見つける」と話す。
逮捕されたスリの1人は、日頃は主に「平場」と呼ばれるデパートなどの人混みでスリを働いていたという。