<青春落語グラフィティ「赤めだか」>(TBS系)
遊び心楽しかった「立川談春自伝ドラマ」たけしの談志、円楽の先代円楽・・・さすが芸達者の二宮和也

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ドラマのTBS復活!ぜひ続編を・・・

   ひとつ気になったのは、リリー演じる評論家を席がないと追い返すエピソードで、そっくりな話を笑福亭鶴瓶が師匠・松鶴のいい話として何度もしていたのを聞いたことがある。果たしてこれはどちらのエピソードなのか。それとも、落語家にはよくある話なのだろうか。

   談春が入門した時代を部屋に飾っている薬師丸ひろ子のポスターで表現していた。その薬師丸が語りをつとめるセンスもいい。スティービー・ワンダーからRCサクセション、ビートたけしの曲まで、バックに流れる音楽が微妙にシンクロしていてハマっているところもいい。

   1点ケチをつけるとしたら、ナビゲーターの笑福亭鶴瓶。なんでも、この本を読んだ鶴瓶が、ニノに談春役をやってくれと直談判したことからドラマ化が実現したらしい。それならたしかに鶴瓶は功労者だが、ナビゲーターなどとして出てくるのではなく、陰に隠れていて「実は鶴瓶が」と言われたほうがはるかに粋なのに。

   視聴率は10.7%と思ったより低い。年末のなにかと忙しい時期の放送だったから仕方がないといえば仕方がないが・・・。こんなにいいドラマなのにもったいない。3月にはDVDが発売されるそうだが、それよりも連ドラ化、もしくは後半部分も是非ドラマ化してもらいたい。

   脚本は「半沢直樹」の八津弘幸、演出は「ミエリーノ柏木」のタカハタ秀太、プロデューサーには「半沢直樹」「下町ロケット」の伊與田英徳ともうひとり渡瀬暁彦。渡瀬は俳優渡瀬恒彦の息子だ。テレビ局に入り込んだ2世にもまっとうな才能がいるんだと感心した。昨年の「天皇の料理番」「下町ロケット」で弾みをつけ、2016年、いよいよドラマのTBS復活か。(2015年12月28日よる9時)

くろうさぎ

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