4日(2016年1月)、千葉・柏市の手賀川で佐藤龍太さん(17)が全裸遺体で見つかった事件で、殺人容疑で逮捕された職場の先輩の小島庸平容疑者(22)ら4人とどんなトラブルがあったのか。佐藤さんは一時、小島の家に同居していたこともあった間柄という。
脱がせた服たたんで水難事故偽装
小島らは佐藤さんを我孫子市内の自宅から連れ出し、手賀川で川に入るよう強要したという。小島以外の3人は犯行を認めており、自供によると、その前にも佐藤さんを別の川に入らせ、いったん小島の家に帰って風呂に入れ着替えさせたうえで、手賀川へ連れて行った。
ここで小島は佐藤さんに向かって、「殴られるか、川に飛び込むか」と迫り、佐藤さんは「飛び込む」と服を脱ぎ、橋の欄干の外側に立った。そこで共犯の男に約10分間手を取られて宙吊りのあと、川に落ちたという。
4人が川岸から突き落としているのを目撃した人がいた。警察が事情を聞き、ことが明らかになった。4人は佐藤さんの衣服を川岸に畳んでおき、水難事故を装おうとしたらしい。
200~300万円めぐって「返すか、逃げるか」
佐藤さんは小島のところにいたときに金を持ち出したのか、200万円とも300万円ともいう金を要求されていたらしい。「返すか、逃げるか」と知人に話していたという。このあたりは何がどうなのかよくわからない。
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「学校の事件(いじめなど)だと他に逃げ場がないというのがありますが、これは会社員ですよね。逃げることもできたわけで、いじめとは違うのかなあと思います」
菅野朋子(弁護士)「確固たる関係があって、なかなか抜け出せないというのはあったと思うんです。下手に律儀というか」
司会の羽鳥慎一「逃げようと思っても逃げられない?」
菅野「この時期の川に突き落として、助けようともしていない。完全に殺意とみなされますね。少なくとも、死んでも仕方ないとは思っていたわけです」
殺人となれば借金どころではなくなる。そのあたりを考えていないと思われる事件が多い。悪いことをしているとも思わない。まして自分が捕まると考えてもいない。日本人はバカになっちゃったのか。