施設の管理体制十分だったか
青木理(ジャーナリスト)「刑事責任が問えるかどうかですよね」
結城「介護施設ですから、管理体制も論点にはなると思います」
司会の羽鳥慎一「柵は固定するわけにはいかないですもんね」
結城「固定すると閉じ込められている感じになるので、難しいです」
浜田敬子(「アエラ」編集長)「認知症とそうでない人が近くにいるというので驚きました」
結城「特別養護老人ホームだとフロアで分けたりしていますが、有料老人ホームはそこまではいかない」
浜田「夜、職員一人で見きれるのかな」
結城「だいたい1人で20~25人を見ますが、認知症は徘徊しないよう、夜起きないようにするなどケアが大事になります。ここではそれが不十分だったの かどうか」
羽鳥「徘徊するよりは、鍵をかけた方が、と思ってしまいます」
結城「圧迫感を与えるのでそれはしないですね。しかし、態勢がどうだったかは検証する必要があります」
別の老人ホームの話では、認知症には必ず「兆候」があり、症状はそれぞれ違うので、個々に対応するのだという。これは家庭での介護にも通ずることだ。
結城「兆候はまず家族がわかりますから、すぐ専門の人に相談することですね。食べ物でないものを口に入れる、食べたことを忘れる、急に興奮状態になるなどです」
羽鳥「他人事ではないです」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト