東京・築地市場で5日早朝(2016年1月)、今年の初競り行われ、3日に水揚げされたばかりの200キロの大間のクロマグロが1400万円で競り落とされた。落札したのは例によって「すしざんまい」だ。クロマグロの平均落札額は1キロ1万円だそうだが、新年のご祝儀相場とあってこの高値が付いた。
木村社長「宣伝と取られると悲しい」
築地での初競りも今年が最後で、11月には豊洲に移転する。記録に残るのは3年前の初競りで、香港資本のすし店が参入し、競り合ったすえにすしざんまいが1億5540万円(1キロ当たり70万円)で競り落とした。これをピークに昨年の初競りの最高値は451万円にダウンしたが、今年はそれでも約3倍のせり値だった。
すしざんまいの木村清社長に中継がつながり、司会の加藤浩次が聞く。「連続最高値を狙う意味はなんですか」
木村社長は「良いマグロをお客さんに食べてもらうことです」と涼しい顔だ。
加藤「テレビ各局でこうやって放送するから、十分に宣伝効果になっているでしょう。相当プラスでは?」
木村社長「ああ、そうとっていただくとちょっと悲しい」
競り落とされたマグロはさっそく解体され、客に振る舞われる。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト