異様に大きな目、尖ったアゴ、長い黒髪はまるでアニメのキャラクターようで、整形で作ったという中国人少女をネットでは「蛇の妖怪」と呼び、本当にいるのかと今年話題になったが、「モーニングショー」が本人を捕まえた。
4月(2015年)に「モーニングショー」がアクセスしたときは、「取材拒否」だった。「私に文句を言っている人たちは、あなたが15歳の時に1か月に50万元(約1000万円)も使ったことがあるのかしら。ないのならお黙りなさい。私に文句を言う資格はありません」と挑戦的なコメントをしていた。
手術総費用は1200万円
取材チームは少女が北京から600キロ南の河南省の鄭州にいることをつかみ出かけた。現れた彼女は写真ほどアニメ調ではない。名前は李蒽熙さん。この夏に16歳になったばかりだという。
中学を卒業してから一人暮らしだ。仕事はモデル、DJ、歌手などマルチタレントで、月のうち20日は上海、北京、残りを鄭州市で過ごすという。自分の写真や動画を有料で配信していて、加入者が36万人というからすごい。
「家にいるときはジムに行って、ご飯を食べて、休んで掃除して」と普通の少女になるらしい。行きつけのネイルサロンを見せてくれたが、長い髪は「つけ毛」で、自分の髪は傷んだから切ってしまったという。
整形について聞くと、14歳から始めて、目、涙袋、顔全体に脂肪注入して、唇をふっくら、アゴを細くしたという。回数は6、7回。ビフォーアフターで印象がガラリと変わっている。「もともとの自分の顔は嫌いではなかった」という。「整形前もきれいな女の子で学校でも有名だったのよ。でも、私よりきれいな人がいたから整形することにしたの」と話す。かかった費用は総額1200万円。父親や年上の彼氏が出してくれ、豊胸手術は自分で稼いだお金だったという。
ネットで「蛇女」といわれていることには、「ほめ言葉として捉えています。中国では蛇は妖艶な生き物なんです」という。誹謗中傷もあるが、「嫉妬です」 と素っ気ない。「気にしていないので、何も言いません」
取材のレストランで選んだのは「タイ風チャーハン」600円なりだった。肉類とフルーツが好きで、野菜はあまり好きじゃない。スタイルは食事制限ではなくて運動でキープしている。その方が健康的だという。追求したいのは「蛇ではなくてナチュラル」だそうだ。
整形と切り離せないこれからの人生
石原良純(タレント)「妖怪という感じはしないよね」
住田裕子(弁護士)「10代の娘なのに、大人の顔になっちゃってますよね」
宇賀なつみキャスター「VTRだと10代の普通の女の子に見えました」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「(蛇女は)プリクラでは、ああなる」
取材したリポーターの中谷隆宏は「小柄な可愛い娘でした。ただ、美への執着はすごい」と報告する。
司会の羽鳥慎一「まだ成長過程でしょ」
住田「10代の成長途上で異物を入れるのは絶対に良くないですよ。メンテナンスしないといけないから、整形と切り離せない生活になる。30、40歳になった時に。失敗すると、医療過誤で私のところへ来る。中国の人が来たことがあります」
しかし、彼女は「もう顔を覚えてもらったので、整形はしない。虫歯は治したい」といっていたそうだ。