大田昌秀元沖縄県知事が心配する「人々の血が流れる事態」来年は命がけの辺野古阻止
来年は間違いなく沖縄の年になる。週刊ポストではノンフィクション・ライターの森功氏が、大田昌秀元沖縄県知事(90)が現職時代に官房機密費50億円を受け取っていたと書いているが、真相はこうだと大田氏が説明している。<「沖縄では戦後復興が遅れ、10代の若い人の就職難が深刻でした。仕事がないものだから、若者が暴走行為を起こす。交通事故の死亡が全国平均の2倍ぐらいに上っていました。私がこれを橋本総理と梶山官房長官に訴えると、若者を救うためだと50億円を官房機密費から用意してくれたのです。でも結局、それは若者の就職支援に使われず、本土の官僚たちが奪い合いをして分散してしまった」>
奪い合いをしたカネは何に使われたのか。そこは聞いていないようである。
大田氏は来年の沖縄が心配だと話す。<「私が一番心配しているのは、血が流れる事件です。政府が強行に基地を移すと、何が起こるかわからない。70年に県民が立て続けに米軍車両に轢き殺され、住民が憲兵の車83台を焼き払ったコザ騒動みたいな歴史もある。5000人のコザ市民でしたけど、今は沖縄中が政府のやり方に怒っている。沖縄の人は普段権力に抵抗せず、百姓一揆のない唯一の県だと言われていますが、強行したら命を懸けても阻止するっていう連中がいる。そんな事態が起きなければいいが」>