五郎丸歩「日本ラグビー弱いと思ってる豪州にひと泡吹かせる」来年2月からトップリーグ

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   Merry Cristmas! 私はクリスマスが好きだから、この原稿もクリスマスソングを聴きながら書いている。クリスマスが来ると1年もあとわずか。毎年、大晦日は立川談志の「芝浜」を聞きながら年越しをする。

   今年は週刊誌にとっていい年ではなかった。週刊誌発のスクープは「『下着ドロボー』が『大臣閣下』にご出世で『高木毅復興相』の資質」(『週刊新潮』10/22号)と「1回2万円『未成年買春』相手が告白『武藤貴也議員は議員宿舎で僕19歳を奴隷にした』」(『週刊文春』9/3号)が思い浮かぶぐらいで、目立った大物芸能人のスキャンダルはなかった。

   業界的な話題は、元少年Aの手記を出した出版社がバッシングを受けたことと、春画のグラビアを掲載して週刊文春の編集長が3か月の休養を命じられたことか。

   話題といえば、今年はラグビーの五郎丸歩が日本中を沸かせてくれた。アメリカの雑誌『TIME』は毎年「今年の顔」を載せているが、週刊現代や週刊ポストは五郎丸の顔を表紙にしたらよかったと思う。

   その五郎丸のインタビューを週刊現代がやっているので、いくつかを紹介しよう。<「脚光の当たり方は変わりました。ただ自分たちラグビー選手の行動はずっと変わらない。これまで広く知られていなかっただけで、本当に内面の素晴らしい人間が多いんです。地道な努力を以前から続けてきました。せっかくなら、たくさんスタジアムに来ていただいたお客さんに満足して帰ってもらうような試合をしたい。僕だけでなく、すべての選手がそう考えています」>

   彼が11月29日(2015年)の自民党60周年記念式典へ出席したことは意外な感じだった。特定の政党への接近ではないかと危ぶむ声もあったが、<「自民党の政治家をめざしているのか、と。まさか。そんなつもりも能力もありません。勘違いはしていない。ただ現実に国を動かしている方々に、私たち選手のワールドカップでの経験、現地のホスピタリティーなどスポーツ文化について伝えたかった。どうしてもラグビー界だけでは大会を成功に導けないわけですから。いろいろと話もさせていただきました。でも、そこは報道されませんでした」>

   来年2月(2016年)から南半球の最高峰リーグ・スーパーラグビーのレッズへの加入が決まった。オーストラリアのブリスベンに本拠を置く名門である。チーム内の競争は激しく、最後尾から指示を飛ばすポジションの特性から英語力も要求される。<「ヤマハには海外駐在に備えるための英語教育システムがあります。今日も午前9時から1時間、受講してきました。ほぼ毎日です。どのくらい役に立つかはわかりませんが、やらないよりはいいだろうと」「地位が固まれば固まるほど失敗というリスクを避けて通るようになる。これだけスポットライトを浴びて、評価もしてもらって、国内にとどまっていたら、本当にリスクを避ける人間になってしまう。その意味でも海外に挑戦して、まだまだ日本のラグビー選手は弱いだろう、と思っているオーストラリアに行くのが楽しみなんですよ」>

   五郎丸のあのポーズを日本で開催するラグビーW杯でまた見たいものである。

新国立競技場デザインの「大成建設」安倍首相との近すぎる関係!外国訪問にトップ同行

   東京五輪のエンブレム盗作問題でデザイナーの佐野研二郎氏が批判を浴びた。ザハ・ハディッド氏がデザインした新国立競技場が予算を大幅にオーバーすると批判を浴び、新たなデザインが選ばれた。隈研吾氏(61)と大成建設による案だったが、『フライデー』は安倍首相と大成建設の間に「蜜月疑惑」があると指摘している。

   たしかに、安倍首相の外国訪問に大成建設の経営トップが頻繁に同行している。フライデーが調べたところ、ロシア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、トルコ、バーレーン、クウェート、カタール、ブラジルなど。つい最近のトルコ訪問にも大成建設の現会長である山内隆司氏(69)が同行しているし、13年にも大成建設が手がけたトルコ・ボスボラス海峡の海底開通式に安倍首相は出席している。

   トルコとは原発建設することで合意しているが、これにも大成建設が意欲を示しているという。14年6月に入札が行われた沖縄・名護市のキャンプ・シュワブ沿岸の仮設工事も大成建設が55億2000万円で落札している。その後も、岸壁新設工事を他社と共同で146億円で受注しているのだ。

   これほど時の首相に食い込んでいるから、今回の新国立競技場の設計案が選ばれたのではないか。ゼネコンと政治家との癒着の構造は古くて新しい問題である。ここを掘ると意外なものが出てくるかもしれない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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