ビートたけし「今年のヒンシュク大賞」パクリ作詞家・沢久美!ミスチルと共同曲作ったら?
今年の流行語大賞ほど評判の悪いものはないようだ。爆買いはいいとして、トリプルスリーなんて、どこの誰が使っているのだ。そこで週刊文春が読者に緊急アンケートをしたら、4500通を超える回答が寄せられたそうだ。そのベスト5は、1位の「爆買い」以下、「五郎丸ポーズ」「マイナンバー」「安心してください(穿いてますよ)」「ドローン」の順。このほうがみんなの実感に近いようだ。
お次は週刊ポスト。ビートたけし恒例の「ヒンシュク大賞」の発表である。まずは作詞家の沢久美。歌手・平浩二が5月に出した曲「ぬくもり」の作詞を手がけたが、歌詞がMr.Childrenの名曲「だきしめたい」と瓜二つ。前代未聞の盗作だと大騒動となっている。
<「こんなのを『盗作』というと、これまでの盗作騒動で名前があがった人たちが『オレたちはこんなレベルの低いパクリはしてない!』って激怒するんじゃないの。これって、たとえるなら泥棒が犯行現場に唐草模様の風呂敷背負って、手ぬぐいでほっかむりしりて現れるようなもんだぞ。『はい、私がやりました』ってさ」>
パンティ大臣といわれている高木毅復興相は、<「この人、どんなに追及されても『事実無根』と突っぱねているんだろう。だけど、いくら事実無根と連呼したところで疑いは晴れないよ。シロだと証明するには『俺は女のパンティに興味はない。興味があるのは男のパンティのほうだ!』ぐらいの衝撃告白がなきゃ」>
女性の下着を覗くために側溝に5時間も隠れていた28歳の男もいたね。<「その根気をエロじゃなくて仕事や、研究に費やしてくれたら『21世紀のガリレオ』なんていわれる天才になってたかもしれないぞ。よし、復興相の高木さんとこの『道になりたい男』、そしてまた盗撮で捕まった田代まさしの3人でユニットを組んでもらおう。そんで『パンティ3兄弟』で曲を出せばヒット間違いなしだよ」>
幻の東京5輪エンブレムのデザイナー佐野研二郎氏には、たけしはやや同情的である。エンブレム問題などで大量の失言をした森喜朗元総理と安藤忠雄について。<「森さんも『失言回数ナンバーワン政治家』ということで、殿堂入りだよ。昔、浅田真央を評して『大事なときに必ず転ぶ』って失言してたけど、それはアンタのほうじゃないかってね。安藤さんもいただけないよな。予算度外視で設計していいっていうんなら、素人だってできるわけでさ。それはプロの仕事じゃないよ」>
妻に手を出したと法科大学院生で元プロボクサーの小番一騎(被告)に詰め寄られ、局部を切断されてしまった弁護士がいた。<「この犯人は、いったい法科大学院で何を学んだんだろうね。現行のニッポンの法律じゃなくて、『目には目を、歯には歯を』のハンムラビ法典でも勉強してたんじゃないかなってさ。『チンチンの悪さにはチンチンを』だもんな~」>
今年上半期のヒンシュクMVPに輝いた大塚家具親子については、<「新手のPRみたいなもんだよな。親子ゲンカをするだけで、カネも出さずにニュースやワイドショーがガンガン宣伝してくれてさ。CM効果は数十億円レベルだよ。こないだもいったけど、性格の悪いオイラは、いまだに『狂言親子ゲンカ』を疑ってるね」>
そして栄えあるヒンシュク大賞は<「歌詞パクリ騒動の作詞家・沢久美さんに決定!ぜひこの人には表舞台に出てきていただいて、ミスチルの桜井(和寿)と共同で曲を作っていただきたいね。タイトルは『偶然の一致』で決まりだよ。どーですか、お客さん!」>
元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。
【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか