千葉県市原市の住宅街で先週16日(2015年12月)と19日に、28軒の民家の壁や塀に赤や青、黒で「バカ」「アホ」「クソ」などとスプレー落書きされる被害があった。犯行はいずれも深夜0時すぎで、朝になって気付いた住民が警察に通報した。
警察は防犯カメラを設置している民家もあり、犯行時の映像が記録されているか捜査を進めている。
被害住民「消すのに13万円もかかる」
落書きは壁一面に線を引いたり、駐車場の車のボディーに丸や線など描いたものもあった。筆跡鑑定の専門家によると、「バ」の濁点が右上から内側に斜めに書くなどの特徴があり、同一人物が書いたとみられるという。
被害にあった住民は「しゃくに障ってしょうがない。ブロック塀などは消すのが困難で、業者に見積もってもらったところ、全部消すのに13万円はかかると言われた」と嘆いている。
番組コメンテーターの菊井幸夫弁護士は住宅への落書きは場所によって罪の重さが異なるという。「窓ガラスやサッシ、網などは器物損壊罪で3年以下の懲役または30万円以下の罰金ですが、今回のように塀や建物の壁、玄関ドアなどは建造物損壊罪で5年以下の懲役となります。
また、落書きをするときに住宅の敷地内に入っており、住居侵入罪や、「バカ」「アホ」など落書きしていることから侮辱罪が問われる可能性もあります」という。
文
モンブラン