いまだ戦争の暗い影
マリアとランディがウィーンに着いて早々、ジャーナリストというチェルニンが近づいてきて、その後もなにかとマリアたちを手助けする。毎回あまりに都合のよすぎる登場で、なにかウラがあるのだろうとずっと気になっていたが、最後にチェルニンの口から手助けするある事情が語られる。マリアは黄金のアデーレがナチスの手に渡ったいきさつに衝撃を受け、戦争を経験していない世代にまで暗い影を落とし続けていることを知る。
上映時間は109分とコンパクトにまとめられているので見やすい。戦争に翻弄された祖父母や父母を持つランディやチェルニンら若者たちの心境を、もっと掘り下げて描いてもよいのではと思う。
バード
おススメ度☆☆☆