司会の羽鳥慎一は「世界初じゃないか。すごい機械ですよ」という。リポートする野上慎平アナも「画期的です」と力を込める。羽鳥はさらに「こんなもの要るのかという議論はおいといて、すごいです」
何かと思ったら、トイレット・ペーパーの先端部分を自動的に三角に折るホルダーだった。ホテルやレストランでは掃除が終わりましたよという意味でよく三角に折ってある。あれだ。作ったのは長野・岡谷市の社員6人の、その名も「世界最速試作センター」という会社だった。でも、いったいなぜそんなものを作ったのか。
税込みで2万9800円。すでに500台販売
社長の御子柴仁史さん(67)は「世界で初、自動で先端を三角折りするペーパーホルダー『おりふじ』です」と話す。ペーパーの先端の三角を引っ張って上に引くと自動でカットする。次いで三角に折られた先端が顔を出す。税込みで2万9800円なり。
もともと三角折りにすることには賛否がある。掃除の後ならいいが、使用した人が折ったとなると、「まだ手を洗ってないときでしょ」となる。賛成は37・1%と少数派だという。ネット上でも「三角折りって清掃終了の合図じゃないの?」「手で普通に折ればいいでしょ」「人の手でやるからおもてなしなんじゃない?」
御子柴社長は「ペーパーだけを触るんで、周りに触れることがないんです。ウイルスにも感染しにくい」という。「(販売先は)病院や介護施設、トイレをきれいにしたいという工場、会社ですね。東京オリンピックを視野に入れておりましたので、選手村にもあれば清潔かをアピールできる」という。すでに500台を販売したそうだ。
試験的に使っているという岡谷市の飲食店は「障害のある方も来られますから、片手で簡単にできるというので喜ばれてます。(飲食店なので)衛生面でもいい」。街の声も「飲食店とか商業ビルではいいんじゃないかしら」「日本のおもてなし」という声は多かった。ウォシュレットの次は「おりふじ」というわけか。オリンピックの選手たちもびっくりするだろう。