街の意見はA案優勢
司会の羽鳥慎一「デザインは見た目は似てますね。木をたくさん使っているところが特徴ですが、日刊スポーツはそれぞれ法隆寺と縄文遺跡からのイメー ジだと伝えています。いったいどちらになるんでしょうか」
どちらがいいか、好みは人それぞれ。「モーニングショー」が街で聞くとA案が優勢だったが、五輪組織委の森喜朗会長は「B案がいい」とまだ口出ししている。また、当初案を没にされたザハ氏は「大会後もスポーツの重要な遺産であるためには高いコストがかかる」と恨み節。
青木理(ジャーナリスト)は「条件があるから似たようなものになりますよね。どっちとはいいにくい」
浜田敬子(「アエラ」編集長)「最初からこういうコンセプトをはっきりさせておけば、2度もやる必要なかった」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「地上に立って見るわけだから、柱の大きいB案かな」
建築家の森山高至氏は「似てるといいながら、地上から見た時はかなり対照的」という。A案は天井、壁面に木を多用して圧迫感をなくしているが、B案は壁面をなくして柱で見せて荘厳さがあると話す。「どちらが周囲にとけこむか、面白いところ」
羽鳥「予算がふくらむことはないのでしょうか」
森山「詰めているので、ないと思います」
羽鳥「維持費はどうなのでしょうか」
森山「維持費はカギになると思いますね。たとえば、植栽の管理は人間の思う通りにならないことがあります」
羽鳥「最初からこうすれば良かったのに」
森山「そうですね。ただ、これが国民的な議論になったのはよかったです」
羽鳥「ザハさんが悪いわけじゃないが、ザハさんに払ったお金はなんだったんだろう」
森山「高い勉強代というしか・・・」
青木「不透明だったし無責任だったし、走り出したらとまらない箱ものに金をかけるとか、解決したわけじゃないから、もう1回考えないと」
もうひとつ、親方日の丸だと建設業界がたかり体質を丸出しにしたのがある。こいつばかりはつけるクスリがない。