神奈川県の相模原市児童相談所が一時保護している少女8人を全裸にして所持品検査をしていたことがわかった。意見箱に投入する用紙が1枚なくなったため、女性職員2人が9~15歳を浴場の脱衣所に集め、バスタオルで隠しながら服を脱がせ、用紙を隠しているかどうか調べた。用紙は見つからなかった。
全裸所持品検査が行われたのは今年8月(2015年)だったが、きのう14日(2015年12月)、児童相談所が発表し「人権を無視した行為だった」と謝罪した。
少年も下着姿にして検査
児童相談所は親の病気や虐待などの事情で家庭での養育ができなくなった子供たちを保護している。相模原の児相では厚生労働省の「プライバシーの保護の徹底」の指針に基づいて、互いのフルネームや連絡先の交換、紙やペンも含め勉強以外の私物所持を禁止している。過去に援助交際のやり方を教えるメモがあったことから、用紙の紛失防止のために徹底を図っているという。少年9人(7~15歳)にも下着姿で検査した。
今回発覚したのは、少女の1人が職員に相談して、「私たちを疑い裸にするのはひどい。耐えられない」と訴えたためだ。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト